暴走族「壁にスプレーで落書きしてやろw」美術評論家「素晴らしい作品だ!」
1 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 21:09:08.563 ID:ANUVtIcd0.net
ブォンブォンブォン! ブォンブォンブォン!
青年「イェイイェイイェイ!」
友人「ヒャッホーッ!」
青年「お、こんなとこに白い壁があるぞ」
友人「おお、すっげー落書きしがいのある壁じゃん! スプレーあるしちょっと落書きしてこうぜ!」
ブォンブォンブォン! ブォンブォンブォン!
青年「イェイイェイイェイ!」
友人「ヒャッホーッ!」
青年「お、こんなとこに白い壁があるぞ」
友人「おお、すっげー落書きしがいのある壁じゃん! スプレーあるしちょっと落書きしてこうぜ!」
雪国の奴しか知らないこと
読み方勘違いしてた漢字って何がある??
中国「ワクチンが欲しければ、台湾と断交しろ」
常に思慮が浅い人と話していて困ること
鬼滅の刃の作者 1度も姿を現してない 存在してない可能性
3 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 21:12:07.160 ID:ANUVtIcd0.net
友人「『喧嘩上等!』『死苦羅面参上!』っと……」ブシュゥゥゥゥゥゥ…
青年「……」ブシュゥゥゥゥゥ…
友人「オメーはなに書いてんだ? ――うおっ、すげえ!」
青年「……これでよし」
友人「なんかすごい絵だな……こんなのスプレーで描いたのかよ?」
青年「へっ、適当に描いただけだよ」
4 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 21:15:08.451 ID:ANUVtIcd0.net
評論家(やれやれ、あそこにいる二人組は暴走族か?)
評論家(あんなところに落書きして……まったく迷惑なガキどもだ)
評論家「……」
評論家(ん!?)
評論家(んんん……!? なんだあの絵は!?)
タタタッ…
5 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 21:18:14.584 ID:ANUVtIcd0.net
評論家「こ、これは……!」
友人「なんだよおっさん」
青年「殴られてえのか? あ?」
評論家「この絵を描いたのは、どっちだい?」
青年「俺だけど。なんか文句あんのか?」
評論家「す、素晴らしい……! これは素晴らしい作品だ!」
青年「!」
7 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 21:18:57.200 ID:ImWgPY8nr.net
ちょっと面白そう
9 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 21:22:08.207 ID:ANUVtIcd0.net
友人「そんなにスゲェのか?」
評論家「ああ、すごい。構図、色使い、迫力、どれをとっても超一流だ」
評論家「もし、仮にこの絵をカメラで撮ったとして、その写真ですら数万で買いたがる人が出るだろう!」
友人「マジかよ、そんなすげえのかよ!」
青年「くっだらねー、んなわけねえだろ」
評論家「いや、本当だって! 美術評論家である私の目に狂いはない!」
10 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 21:25:13.733 ID:ANUVtIcd0.net
青年「……行こうぜ」
友人「え、行くの? 写真撮ってかないの?」
青年「そんなおっさんのヨタ話信じるのかよ?」
友人「信じたわけじゃないけど、この絵がすげえってのはマジで思うし……」
青年「ほら、行こうぜ!」ブオオオオオオ…
友人「ま、待てよ!」ブオオオオオオ…
評論家「ああっ、せめて名前だけでも――」
11 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 21:28:28.014 ID:ANUVtIcd0.net
暴走族“死苦羅面”集会場――
ブォンブォンブォン……
友人「野郎ども! 今夜はいよいよ“クレイジートカレフ”との抗争だ!」
友人「奴ら全員、地獄に落としてやるぞ!」
仲間A「うおおおおおおおおおっ!」
仲間B「よっしゃあ!」
仲間C「鉄パイプで頭カチ割ってやるぜ!」
12 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 21:30:25.565 ID:IgvXojPe0.net
見てるぞ
13 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 21:31:17.650 ID:7NFUdAjn0.net
バスキアかな?
14 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 21:31:40.787 ID:ANUVtIcd0.net
青年「今日は俺も連れてってくれ!」
友人「ダメだ」
青年「なんで!? なんでいつも俺だけ外すんだよ!」
友人「オメーはバイクはともかく喧嘩は全然なっちゃいねえ」
友人「オメーを抗争に連れてくと、俺ら全員の恥になんだよ」
青年「足手まといにゃならないって!」
友人「ダメだ! さぁ、野郎ども、奴らのアジトに乗り込むぞ!」
ブォンブォンブォン……
15 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 21:34:12.354 ID:ANUVtIcd0.net
青年「くっそー……またミソッカスかよ」
青年(あいつは俺と友達として付き合ってくれてるけど)
青年(総長の時のあいつは、いつも俺をのけ者にしやがる……)
青年(俺だって……俺だってやれるのに……!)
16 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 21:34:50.528 ID:ImWgPY8nr.net
コテコテヤンキー漫画感好き
17 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 21:37:35.606 ID:ANUVtIcd0.net
――
――――
ブォンブォンブォン!
青年「イヤッホーッ!」
友人「ヒャッハーッ!」
青年「バイクはいいぜ!」
青年「こうして暴走してると、嫌なことを何もかも忘れられる!」
友人「だな!」
ブォンブォンブォン……
18 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 21:39:01.050 ID:cMwzy+6td.net
たまにマジうめぇグラフティあるよね
19 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 21:40:01.459 ID:/YtWXW0Sp.net
泣きそう
20 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 21:40:31.753 ID:ANUVtIcd0.net
青年「!」
友人「誰か道路にいるぞ!」
キキーッ!
青年「……ふう」
青年「あっぶねえ! てめえ、なに道路に突っ立ってんだ! 死にてえのか!」
評論家「やっと見つけたよ……」
青年「てめえは……!」
友人「こないだの……美術評論家!」
21 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 21:42:20.408 ID:ZXMdx7nm0.net
落書きも
誰の目に止まるか分からんもんだ
22 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 21:43:27.728 ID:ANUVtIcd0.net
評論家「ようやく思い出した……」
評論家「君はかつて日本中を感動させ若くして亡くなった天才画家……その一人息子!」
評論家「その才能は父を遥かに凌駕するといわれたが、すぐに画壇から消えてしまった」
評論家「ほんの僅かしか発表されなかった君の絵は、今でも破格の額で取引されている」
青年「……」
友人(マ、マジかよ……)
23 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 21:44:51.356 ID:ImWgPY8nr.net
マジかよ!
24 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 21:47:30.409 ID:ANUVtIcd0.net
評論家「君が生きていると分かれば、あらゆる美術関係者が君のもとへ群がるだろう」
評論家「君は美術界の至宝なんだよ! 暴走族なんてやってていい存在じゃない!」
評論家「さぁ、私とともに来るんだ! 私が君をプロデュースしてあげよう!」ガシッ
青年「は、はなせ!」
評論家「はなすものかぁ! 絶対はなさないぞ!」
青年「……殴るぞ!」
評論家「殴る? 本望だよぉ! 君のような天才に殴ってもらえるのならぁぁぁ!」
25 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 21:50:16.290 ID:ANUVtIcd0.net
バキィッ!
評論家「あびゃぁっ!」
青年「!」
友人「代わりに俺が殴ってやったぜ」
青年「……」
友人「今の話……本当なのか?」
青年「……ああ」
26 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 21:54:51.103 ID:ANUVtIcd0.net
青年「俺は天才だった親父の才能を存分に受け継ぎ、かつて画家としてデビューした」
青年「描いた絵はどれもこれも高く評価され、とんでもない額で売れた」
青年「俺も自分の才能や作品が評価されて嬉しかった」
青年「だけど、ふと気づいたんだ」
青年「最初は絵を描きたかったから描いてたのに、いつしか周囲のいいなりになって」
青年「売れるために、褒められるために、絵を描いてる自分に……」
青年「だから俺は――」
『こんなの違う! こんなの俺が描きたい絵じゃないっ!』
青年「画壇から姿を消したんだ……」
27 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 21:57:47.087 ID:ANUVtIcd0.net
青年「そんな時、俺はバイクに出会った」
青年「バイクにまたがって、ぶっ飛ばしてる時だけは嫌なことを忘れられた」
青年「そして、お前と出会って――」
友人「暴走族になった、か……」
青年「ああ、暴走してる時だけは画家だった頃の自分を忘れられるんだ!」
青年「なぁ、俺もっと頑張るから! だからちゃんと“死苦羅面”の一員として扱ってくれよ!」
友人「わ、分かった! 分かったよ!」
28 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 21:59:51.154 ID:ANUVtIcd0.net
ブォンブォンブォン!
友人「お、おい……飛ばしすぎじゃねえか?」
青年「いいんだよ! 暴走族がスピードの出しすぎ気にしてんじゃねえよ!」
友人「たしかにそうだけどさ……」
青年「ヒャッホーッ! どけどけどけぇーっ!」
友人「……」
29 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 22:03:19.173 ID:ANUVtIcd0.net
暴走族“死苦羅面”集会場――
ブォンブォンブォン……
ザワザワ… ドヨドヨ…
友人「どうした?」
仲間A「そ、それが……」
友人「なにい!? あいつがたった一人で“駄亜駆寝巣”の本拠地に乗り込んだだと!?」
友人「で、どうなったんだ!」
仲間B「普通なら殺されるとこですけど、弱すぎたから見逃してもらえたとか……」
友人「……!」
30 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 22:06:26.415 ID:ANUVtIcd0.net
友人「お前、なにやってんだ! 今お前が生きてるのは奇跡みてえなもんだ!」
青年「すまねえ……」
友人「それだけじゃねえ! 危うく“駄亜駆寝巣”と全面抗争になるとこだったぞ!」
青年「本当に悪かったと思ってるよ……」
青年「だけど、俺、あの“駄亜駆寝巣”に一人で乗り込んだんだぜ?」
青年「その度胸は認めてくれよ! 俺を本格的に暴走族にしてくれよぉ!」
友人「……」
31 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 22:07:11.044 ID:RkBDSGPpr.net
?
32 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 22:10:02.095 ID:ANUVtIcd0.net
友人「今だから話すが、俺はお前と出会った時、“こいつは暴走族になるべき人間じゃない”と思った」
友人「普通に生きてくべき人間だと思った」
青年「!」
友人「だから、抗争には参加させなかったんだが……そこまで本気ならしょうがねえ」
友人「お前を本当の仲間として認めてやる」
青年「ホントか!」
友人「ただし……俺との勝負に勝ったらだがな!」
青年「勝負? どんな? 喧嘩か?」
友人「いや、チキンレースだ!」
33 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 22:13:57.557 ID:ANUVtIcd0.net
ブォンブォンブォン……
友人「ルールは単純」
友人「俺とお前があの崖に向かってフルスロットルでバイクを走らせる」
友人「先にブレーキかけた方が負けだ」
青年「……!」
友人「もし、お前が勝ったら、お前を本当の仲間にしてやる。抗争も参加させてやるよ」
友人「ただし、お前が負けたら――」
友人「チームを抜けろ」
青年「わ、分かった……」
34 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 22:17:13.709 ID:ANUVtIcd0.net
ブォンブォンブォン……
友人「いくぜ」
青年「……」
青年(俺は死なんか恐れちゃいないんだ)
青年(絶対こいつより先にブレーキはかけない!)
青年(つまり、どのみち絶対に“負け”はない!)
ブオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!
35 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 22:20:05.899 ID:ANUVtIcd0.net
ブオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!
友人「……」
青年「うおおおおおおおおおおっ!」
友人「……」
青年(もうそろそろブレーキかけなきゃまずいけど……友人はかけるつもりはないらしい!)
青年(なら俺だってぇ!)
青年(こんなにスピード出すのは初めてだぁぁぁぁぁ!)
36 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 22:23:18.636 ID:ANUVtIcd0.net
ブオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!
青年「!」ハッ
青年(なんだ……? 暴走してたら、いきなりモチーフが浮かんできた……)
青年(とても斬新で、独創的で……今まで思いもつかなかったモチーフが!)
青年(ああ……描きたい! 急に絵を描きたくなってきた! あんなに描きたくなかった絵を!)
青年(し、死にたくないっ……! 生きて絵を描きたいっ……!)
青年(だけど、もう間に合わな――)
キキーッ!
青年「うわあああああああっ!!!」
37 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 22:24:44.164 ID:FHVOUWV7r.net
貴重な青年が
38 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 22:26:58.456 ID:ANUVtIcd0.net
ガシィッ!
ドガシャァァァァン…
青年「ハァ、ハァ、ハァ……」
友人「間一髪、だったな。お前のバイクは落ちちまったけど」
青年「う、ううう……」
友人「さ、引き上げてやる!」グイッ
39 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 22:30:27.167 ID:ANUVtIcd0.net
青年「ありがとう……」
友人「いいってことよ」
青年「あの……俺……」
友人「分かってるよ」
友人「行けよ……行っちまえ。俺らのことなんざとっとと忘れろ」
青年「ごめん……」
友人「ただしやるからには、絶対すごい画家になれよ!」
青年「ああ……絶対なるよ!」
40 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 22:34:32.352 ID:ANUVtIcd0.net
――
――――
司会「本日のゲストは『芸術は暴走だ』の言葉でおなじみのこの方です!」
画家「どうも」
司会「先日開かれた個展も、大盛況でしたね。海外からも大勢の方が訪れて……」
画家「おかげさまで、ありがとうございます」
司会「今後の活動の方針などは何かございますか?」
画家「そうですね。これからも作品をたくさん発表して」
画家「自分の道をフルスロットルで突っ走っていきたいと思っています」
41 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 22:37:45.919 ID:ANUVtIcd0.net
父「今テレビに出てるこの人、昔俺の友達だったんだぞ! よく一緒に走ったもんだ!」
息子「えー、絶対ウソだよー!」
息子「こんなすごい人が、父ちゃんみたいなバイク野郎なんか相手にするわけないじゃん」
父「いや、マジなんだって……」
母「あんた、またそのホラ話してんの? いい加減やめなさいよー!」
父「マジなんだけどなぁ……」
― 完 ―
42 : 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします :2019/01/02(水) 22:41:49.676 ID:FHVOUWV7r.net
乙
よき青春物語だった
秋田経済界「東京の高齢者よ、秋田の老人ホームに移住してくれ」
貧乏人ほどクレジットカードとか使わないのはなんでなん?消費者にメリットしかないじゃん
ゴキブリって完全に駆逐したら生態系壊れる?
仏教徒と言ったら白い目で見られたんだけど
ゆっくり古風な雰囲気で働ける職種
深海魚って毎日つまんなそう
中国「ワクチンが欲しければ、台湾と断交しろ」
『君の名は。』を見た事ない俺がタイトルだけでストーリー当ててやるわ!w
天才と雑魚の違いって「読書」だよな
江戸時代にタイムスリップしてもやっていけそうな科目の教師
PSVR←これが流行らなかった理由、誰にも説明できない
気になるAmazonの本
雑談│14:28
あっ、作者がキムチくっさいからやねんな(察し
まとめたニュース
がしました