「光格子」原子時計、精度の世界記録を更新 150億年で1秒の誤差、地面と2センチ上の重力変化も測定可能
1 : Mogtan ★@\(^o^)/[sageteoff] :2015/04/23(木) 00:37:31.27 ID:???.net
掲載日:2015年4月22日
http://www.afpbb.com/articles/-/3046106
物理学者のチームは21日、ストロンチウム原子を用いた「光格子」時計をこれまでで最高の精度にまで高めることに成功したと発表した。150億年で1秒の誤差も生じないという。これは宇宙の年齢よりも長い時間だ。
これにより「光格子」時計の精度は、これまでのものに比べて約3倍向上したという。研究論文が英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)に掲載された。
今回の進歩により、科学は時間計測の現行基準の切り替えに一歩近づくことになる。世界共通の標準時間である「協定世界時(Universal Coordinated Time、UTC)」の設定には、現在はセシウム原子泉方式の原子時計が使用されているが、「正確で高精度の光学原子時計は、世界の時間計測に転換をもたらす可能性がある」と論文の執筆者らは記している。
正確な時間計測は、人工衛星測位システム、携帯電話、デジタルテレビやその他の用途に不可欠な上、量子科学などの研究分野において未知の領域を切り開く可能性を秘めている。
時間の世界公式単位である「秒」は1967年以降、セシウム133原子の振動数を基準として決められている。その測定方法は、大型振り子時計の振り子の揺れを測るのと似ている。
世界標準時の設定に使われている機器のセシウム原子泉方式の時計は、この数十年間で精度が著しく向上し、1億年に1秒以内の誤差で時を刻むことができるようになっていた。だが、セシウム時計に使われるマイクロ波振動数よりはるかに高い光振動数のストロンチウム原子を用いて機能する最新型の実験的光学時計は、セシウムを用いた時計よりもさらに精度が高いことが近年明らかになっている。
今回の最新研究で使用された時計は、赤色レーザー光で閉じ込めたストロンチウム原子の「時間刻み」の振動を検出し、時間を計測する。研究で使われた時計は、米国立標準・技術研究所(National Institute of Standards and Technology、NIST)と米コロラド大学ボルダー校(University of Colorado at Boulder)の科学者チームが開発した。
■常温で運用可能
研究チームによると、今回の光学時計は、地球上の異なる高度における時間の流れの微小な違いを測定できるほど高精度だという。この微少な現象については、アルバート・アインシュタイン(Albert Einstein)が約100年前に言及していた。
アインシュタインの相対性理論では、重力による影響で、山の頂上はふもとより時計の進み方が速くなるとされている。
論文共同執筆者のジュン・イェ(Jun Ye)氏は「われわれが今回達成した性能は、時計を地面から2センチ持ち上げるだけで、この重力による変化を測定できることを意味する」と説明する。
研究チームはまた、ストロンチウム時計の原子を閉じ込める容器の周囲に熱放射シールドを設けた。これにより、極低温環境ではなく室温での運用が可能になる。
「これは実際に、われわれのアプローチの最大の利点の一つだ。この利点により、シンプルで標準的な機器構成で時計を運用できる」とイェ氏は話している。(c)AFP
<画像>
英ロンドン「ビッグベン」での清掃作業(2014年8月19日撮影、資料写真)。(c)AFP/BEN STANSALL
<参照>
Getting Better All the Time: JILA Strontium Atomic Clock Sets New Records
http://www.nist.gov/pml/div689/20150421_strontium_clock.cfm
Systematic evaluation of an atomic clock at 2 [times] 10-18 total uncertainty
: Nature Communications : Nature Publishing Group
http://www.nature.com/ncomms/2015/150421/ncomms7896/abs/ncomms7896.html
掲載日:2015年4月22日
http://www.afpbb.com/articles/-/3046106
物理学者のチームは21日、ストロンチウム原子を用いた「光格子」時計をこれまでで最高の精度にまで高めることに成功したと発表した。150億年で1秒の誤差も生じないという。これは宇宙の年齢よりも長い時間だ。
これにより「光格子」時計の精度は、これまでのものに比べて約3倍向上したという。研究論文が英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)に掲載された。
今回の進歩により、科学は時間計測の現行基準の切り替えに一歩近づくことになる。世界共通の標準時間である「協定世界時(Universal Coordinated Time、UTC)」の設定には、現在はセシウム原子泉方式の原子時計が使用されているが、「正確で高精度の光学原子時計は、世界の時間計測に転換をもたらす可能性がある」と論文の執筆者らは記している。
正確な時間計測は、人工衛星測位システム、携帯電話、デジタルテレビやその他の用途に不可欠な上、量子科学などの研究分野において未知の領域を切り開く可能性を秘めている。
時間の世界公式単位である「秒」は1967年以降、セシウム133原子の振動数を基準として決められている。その測定方法は、大型振り子時計の振り子の揺れを測るのと似ている。
世界標準時の設定に使われている機器のセシウム原子泉方式の時計は、この数十年間で精度が著しく向上し、1億年に1秒以内の誤差で時を刻むことができるようになっていた。だが、セシウム時計に使われるマイクロ波振動数よりはるかに高い光振動数のストロンチウム原子を用いて機能する最新型の実験的光学時計は、セシウムを用いた時計よりもさらに精度が高いことが近年明らかになっている。
今回の最新研究で使用された時計は、赤色レーザー光で閉じ込めたストロンチウム原子の「時間刻み」の振動を検出し、時間を計測する。研究で使われた時計は、米国立標準・技術研究所(National Institute of Standards and Technology、NIST)と米コロラド大学ボルダー校(University of Colorado at Boulder)の科学者チームが開発した。
■常温で運用可能
研究チームによると、今回の光学時計は、地球上の異なる高度における時間の流れの微小な違いを測定できるほど高精度だという。この微少な現象については、アルバート・アインシュタイン(Albert Einstein)が約100年前に言及していた。
アインシュタインの相対性理論では、重力による影響で、山の頂上はふもとより時計の進み方が速くなるとされている。
論文共同執筆者のジュン・イェ(Jun Ye)氏は「われわれが今回達成した性能は、時計を地面から2センチ持ち上げるだけで、この重力による変化を測定できることを意味する」と説明する。
研究チームはまた、ストロンチウム時計の原子を閉じ込める容器の周囲に熱放射シールドを設けた。これにより、極低温環境ではなく室温での運用が可能になる。
「これは実際に、われわれのアプローチの最大の利点の一つだ。この利点により、シンプルで標準的な機器構成で時計を運用できる」とイェ氏は話している。(c)AFP
<画像>
英ロンドン「ビッグベン」での清掃作業(2014年8月19日撮影、資料写真)。(c)AFP/BEN STANSALL
<参照>
Getting Better All the Time: JILA Strontium Atomic Clock Sets New Records
http://www.nist.gov/pml/div689/20150421_strontium_clock.cfm
Systematic evaluation of an atomic clock at 2 [times] 10-18 total uncertainty
: Nature Communications : Nature Publishing Group
http://www.nature.com/ncomms/2015/150421/ncomms7896/abs/ncomms7896.html
転載元スレッド:http://anago.2ch.sc/test/read.cgi/scienceplus/1429717051/
【物理/技術】「光格子」原子時計、精度の世界記録を更新 - NISTなど
【物理/技術】「光格子」原子時計、精度の世界記録を更新 - NISTなど
3 : 名無しのひみつ@\(^o^)/ :2015/04/23(木) 00:38:53.54 ID:mEUVoNsC.net
世界で一番正確な時計の誤差をどうやって測るんだろう。
4 : 名無しのひみつ@\(^o^)/[sage] :2015/04/23(木) 01:00:39.18 ID:61rDcbOI.net
精度だけならすこし前に東大が作ってたのと同程度かな?
室温での運用が可能ってのは良いな。
5 : 名無しのひみつ@\(^o^)/ :2015/04/23(木) 01:04:31.05 ID:kZJ1aDRG.net
> 研究チームによると、今回の光学時計は、地球上の異なる高度における時間の流れの微小な違いを測定できるほど
> 高精度だという。
これダークマターの正体じゃね?
7 : 名無しのひみつ@\(^o^)/ :2015/04/23(木) 01:07:34.65 ID:RhsEaHy3.net
森光子かと思った
8 : 名無しのひみつ@\(^o^)/ :2015/04/23(木) 01:08:07.71 ID:XLWddRAU.net
「森光子」に見えた…疲れてるんだな
9 : 名無しのひみつ@\(^o^)/ :2015/04/23(木) 01:35:08.32 ID:TwVrzI2m.net
弊国の安全保障にとっては重要なことなんだろな(アベ)
10 : 名無しのひみつ@\(^o^)/[sage] :2015/04/23(木) 02:02:24.91 ID:QcW53zZ7.net
2015/02/10(火)
時間の「秒」を定義しているセシウム原子時計よりも
精度が100倍以上高い「光格子時計」を
2台作って作動させたところ、2台のずれが160億年で
1秒という超高精度になったと、
香取秀俊東京大教授(量子エレクトロニクス)らのチームが発表した
138億年前に宇宙が誕生してから現在まで計り続けたとしても
ずれが1秒より小さいことになる
これまでの光格子時計の世界最高記録を約30倍上回る
成果は、9日付の科学誌ネイチャーフォトニクス電子版に発表した
2台を光ケーブルでつないで約1カ月間動かして計算したところ、
2台が1秒ずれるのに160億年かかるという結果になった
11 : 名無しのひみつ@\(^o^)/ :2015/04/23(木) 02:11:48.88 ID:TwVrzI2m.net
宇宙年齢以上だな
長生きを祈ろう
12 : 名無しのひみつ@\(^o^)/ :2015/04/23(木) 02:13:03.21 ID:3RL5oYm+.net
時間は曲がってねぇのか?
14 : 名無しのひみつ@\(^o^)/ :2015/04/23(木) 02:49:43.88 ID:NLNNt6+t.net
地中の質量分布から時間のずれを測定できる。 → 掘らずに資源が見つけられる。
15 : 名無しのひみつ@\(^o^)/ :2015/04/23(木) 03:06:18.00 ID:KKkygTSB.net
言い換えると最も精度の高い重力計ということになるのだろうか。
地球上の精密な重力マップを作ってほしいものだ。
そうすれば時間経過の仕方が違ったりすることが判明して
より研究成果の誤差がなくなるだろうから。
16 : 名無しのひみつ@\(^o^)/[sage] :2015/04/23(木) 04:07:43.49 ID:hvcQRy0q.net
重力の変化にも敏感なら
地下のマグマが上昇して重力がわずかに変化しても分かるのかな?
さすがに水蒸気爆発の予知は無理かもしれんが蔵王の噴火はわかるかも
17 : 名無しのひみつ@\(^o^)/[sage] :2015/04/23(木) 05:49:34.64 ID:R+eFRbAf.net
理解できないなら、レスする必要はない。無理すんな!(笑)
↓
18 : 名無しのひみつ@\(^o^)/ :2015/04/23(木) 06:12:41.21 ID:J2Lhp9Kp.net
俺も森光子に見えたよ
19 : 名無しのひみつ@\(^o^)/ :2015/04/23(木) 06:36:43.17 ID:iU4XQeWZ.net
コロラド大学(米)/NISTの叶军(Jun Ye)教授
http://semicon.jeita.or.jp/news/20140513_INC10.html
>論文共同執筆者のジュン・イェ(Jun Ye)氏は、重力による変化を測定できることを意味する」と説明する。
へ〜ぇ
地上と高度1kmの間違いではなくですかw
21 : 名無しのひみつ@\(^o^)/[sage] :2015/04/23(木) 07:27:43.96 ID:lqnNA82o.net
重力波の計測にも役立つのか?
22 : 名無しのひみつ@\(^o^)/[sage] :2015/04/23(木) 08:23:24.81 ID:K5ndTAjZ.net
でもさ、一秒なんて途方もない誤差だろ?
もっと精度上げる余地はある
気になるAmazonの本
科学・技術│16:22
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